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October 22, 2007

プレイレポート D&D3.5E「鬼哭き穴に潜む罠」 その4

 「鬼哭き穴に潜む罠」の4回目です。前回が時間の都合で中途半端なところで終わったため、今回がラストになります。

 果たして、ジェラード達は生きて、この洞窟を出られるのか?


★ 注意事項 ★
 このプレイレポートには、特盛りでネタバレがありますので、まだ未プレイの方はマスターに確認をとってから読むことをお勧めします。

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 ボス戦
 ゴブリンの魔法使いを倒した一行は、部屋を捜索した後、もうひとつある扉から部屋を出た。
 すると、先にゴブリンと戦った居住区に出たので、魔法使いゴブリンの部屋に戻った。

 一行は作った地図を見て、ホブゴブリンの部屋にあったもう一つの下り階段になっている通路以外は全て探索したようなので、そこに行くことにした。

 階段は狭いもので、バロンを先頭に一列になって下りていくと、その途中、ジェラードが階段の先の部屋に何か居ることに気づいた。

 それは大柄なホブゴブリンで、一行の接近に合わせ、引き絞っていた弓を放ってきた。(下図)

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 幸い矢は外れたので、バロンが部屋の中に突入した。しかし、階段を降りる所にトリップワイヤーが仕掛けてあり、それを避けるのに気を取られたため、攻撃は外れた。

 ホブゴブリンは、5フィート下がり、再度バロンに弓を射たが外れたので、弓を捨ててバトルアックスとヘビィシールドを構えた。(下図)

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 ジゼルがバロンの斧に魔法を掛けようと、階段を駆け下りたが、トリップワイヤーに引っかかり転倒してしまった。(下図)

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 ジゼルが転倒したため、続いて部屋に入ろうとしたフライキャッチャーは、手前で止まった。

 次のターン、バロンの攻撃は外れ、反対にホブゴブリンの攻撃は命中し、バロンにダメージを与えた。
 起きあがったジゼルは、バロンの斧にマジックウエポンを掛け、攻撃力をアップさせた。
 その甲斐あってか、次のターンバロンの攻撃は命中し、ホブゴブリンに大ダメージを与えた。
 このダメージにホブゴブリンはたまらず、後ろに退きながらヒーリングポーションを飲んで回復した。

 しかし、そこにジェラードが放った矢がクリティカルし、ホブゴブリンは倒れた。

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 マスターの声

 ジェラードたち一行は、ついにこの洞窟に巣くうゴブリン達の頭目を倒しました。

 しかし、ファミコンゲームの「ドラゴンクエスト」でも“りゅうおうをたおした”と表示された後もゲームは続いていたように、これにもまだ続きがあります。

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 謎の部屋

 ホブゴブリンを倒した後、一行は部屋の奥に鉄のたがで補強された頑丈そうな両扉があることに気づいた。扉を見ると、扉のこちら側から閂が掛けられていた。

 扉の片方にへたくそな絵と金釘流で何か文字が書いてあった。その絵はトカゲのような生き物が小人を食べている絵で、文字は読んでみると、ドワーフ文字(ゴブリン文字)で、次のように書いてあった。

 わるいりゅうさんごぶりんたべるちかづくな

 これは何かの警告文のようだが、一行には意味がよく判らなかった。

 しかし、頑丈な扉にこちら側から閂がしてあることを不審に思い、もしこの扉の向こうに側に強力な敵がいた場合、ジゼルはこれまでの戦闘で魔法を使い尽くしているので、勝ち目がない恐れがある。

 とにかく、何か情報を得てから中に入った方が良いだろうということになり、ゴブリンの捕虜を取るべく洞窟の捜索を始めた。

 とりあえずホブゴブリンの死体と部屋を調べたところ、どうやら、こいつがボスに間違いないと思われる証拠の品をいくつも発見した。また、ボスを倒した証として兜を持ち帰ることにした。


 事件の真相

 その後一行は、まだ未探索の部屋を調べるべく、まずは鍵の掛かっていた厨房と思われる部屋の前に行き、再度鍵開けを試みたが失敗したので、バロンの斧で扉を叩き壊した。

 部屋にはいると、そこは予想通り厨房になっていて、部屋の中央には雑な作りの椅子が数脚とテーブルがある。左手の壁ぎわにある囲炉裏には何か判らないものを煮込んだシチューの大鍋が掛かっていた。また、囲炉裏と反対側の壁際には穀物の袋や毛皮やなめし皮が山積みになっていた。
 部屋の中には誰もいなかったが、不審に思った一行は、捜索してみることにした。

 部屋の奥と右手に扉があるので、まず奥の扉を調べに近づくと、突然扉が開き、中からゴブリンが飛び出してきてバロンを攻撃したが外れた。

 こいつを殺しては元も子もないので、ジゼルはバロンに手加減をするように言い、そしてボスの兜を高く掲げてゴブリンに見せ、降伏勧告をした。

 兜を見たゴブリンは、共通語で命乞いを始め、降伏勧告に従い武器を捨てた。

 このゴブリンを尋問をして、情報を聞き出したところ、かなりいろいろなことが判った。

 まず、ボスのホブゴブリンはダラックスと言う名前で、クーデターを起こし、前の族長を殺害して今の地位についた。
 その後、ダラックスはホブゴブリンの用心棒2匹と魔法使いゴブリンと共に恐怖政治を行い、それまで穏健に過ごしてきたゴブリン達に周辺の村や旅人を襲わせ、金品を強奪するようになった。
 ダラックスが奪った財宝をどうしているかは判らない。

 このような状況に前族長派のまじない師ラットヴェンは、ダラックスには従えないと逃げ出した。
 ラットヴェンが戻ってきてくれれば、ゴブリン達は昔のように穏健な生活を営むようになるだろうとのことだった。

 また、ダラックスの部屋の奥にある扉に書かれた“わるいりゅうさん”とは何か尋ねてみたが、このゴブリンは知らなかった。

 一行は、このゴブリンを証人として“塚ふもと”の村に連れて帰ろうと相談していたところ、そんな所に連れて行かれては殺されてしまうので嫌だとゴブリンは拒否し、扉に向かってダッシュで逃走し始めた。

 これは完全に隙を突かれた形となり、一行が反応する間もなくゴブリンは扉を出てどこかへ走り去っていった。


 少しの間、何か反応がないか様子をみて、逃げたゴブリンが仲間を連れて襲撃に来ないことを確認した一行は、どうやらあのゴブリンは嘘を言っていないようだと思い、任務完了として“塚ふもと”の村に帰ることにした。


 洞窟を出て村に戻る道すがら、一行の足下に草陰から石が飛んできた。そしてその草陰から、「おい、そこのおまえ達」と非常に訛りの強い共通語で話しかけてくる者が居た。
 一行は、警戒して「何物だ!」と誰何すると、「俺は、おまえたちの敵じゃない、おまえ達と話がしたい」とたどたどしい共通語で言うので、話し合いに応じることにした。

 そうすると草陰から1匹のゴブリンが出てきて、「俺、まじない師のラットヴェン。おまえ達に頼みがある」と言った。

 ラットヴェンの話を聞いてみると、鬼哭き穴に住むゴブリンは、これまで人間とは干渉しないように距離を置いて生活してきたが、ダラックスがクーデターでボスの座に居座ると、ゴブリン達に人間を襲うように命じはじめた。
 ダラックス一派だけなら、易々と従うことは無いのだが、奴の背後には非常に恐ろしい存在が居るため、従わざるをえなかったそうだ。

 一行が、その怖い存在とは何かと尋ねてみると、「りゅう」とのことだった。「りゅう」とは、ダラックスの部屋の奥にあった扉に書いてあった「わるいりゅうさん」のことかと、さらに尋ねてみると、その通りだとのことだった。

 その「りゅう」は、とにかく宝物を集めてくるよう強要し、ダラックスはその要求を飲む代わりに「りゅう」の助力を得ることにしてゴブリンを支配し、襲撃に駆り立てていったのだった。

 この「りゅう」がいなくなれば、ゴブリンも昔と同じく人間に悪さをすることはなくなるので、力を貸してもらいたいとラットヴェンは一行に頼んだ。


 この話を聞き、一行はこれまでドラゴンの目撃情報など、どこからも得られていないため、はじめはこの話を信じられなかったが、非常に小さい奴なので、人の目に付かなかったのだろうとラットヴェンは言った。


 ここで、一行は相談をはじめた。ジェラードは“塚ふもと”村との契約にドラゴン退治など入っていないと言い、それに対しジゼルは、しかしそのドラゴンを倒さない限り契約の目的である“塚ふもと”に平和は来ないと言った。
 また、バロンは、何でもいいからやっつければいいのだろうと楽観論を言い、フライキャッチャーは、1人、ドラゴンの倒し方について考えていた。

 一行は侃々諤々と議論して話がまとまる気配がない。これは見込みがないと思ったラットヴェンが立ち去ろうとしたので、それにジゼルが気が付いて呼び止めた。

 そして、ドラゴン退治を引き受けるので、洞窟のゴブリンに邪魔をしないように説得してもらいたいと依頼したところ、ラットヴェンは、ダラックスのいない今ならゴブリン達も自分の言うことを聞いてくれるだろうと言って去っていった。

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 マスターの声

 ここで、この「鬼哭き穴」事件の真相を明らかにしました。

 ダラックスを倒した後、奥の両扉に書かれた「わるいりゅうさん」の文字を見た時点で、プレイヤーは薄々感づいたようで、逃げ腰になって、ゴブリンは退治したんだからこれで任務完了にしようという気配が蔓延していました。

 このままでは、ソードワールドRPGで言えば、任務失敗で経験点500点になるのは明白なので、押しと引きを兼ねて真相を暴露してみました。

 このため、シナリオには名前しか載っていなかったゴブリンのまじない師ラットヴェンに登場願いました。

 効果はあったようで、プレイヤーもシナリオクリアのためのラスボスが何か認識したようです。


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 最終決戦

 一行はひとまず“塚ふもと”の村に帰り、“塚ふもとの宿”のマリーおばさんにこれまでの事を話した。
 マリーは、今回の事件の裏に意外な真相が隠れていたことに驚き、是非とも解決してくれるよう一行に頼んだ。残念ながら報酬の増額はできないのでと、代わり晩飯を豪華な物にしてくれた。
 そして、明日に備えて寝ることにした。ジゼルは、もし自分たちが倒れても、後に続く者が任務を遂行できるようにと、日記に事件のことを書き留めておいた。

 翌日、まずジゼルがゴブリンから入手した物にディテクトマジックを掛けて、魔法の物品を選び出し、その後、ステンの店に行き、ゴブリンから奪った魔法の掛かっていない物を売り払った。

 それを元手にレジスタンスの巻物を手に入れようとしてフライキャッチャーがペイロア神殿に行き、神官リーストラに聞いてみたが、巻物は置いて無かった。

 また、ジゼルが神秘堂に行き、ゴブリンの魔法使いから手に入れたワンドの鑑定を行うと、ワンドオブマジックミサイルであることが判った。

 村でできることを終えると、既に午後になっていた。一行は急ぎ“鬼哭き穴”へと向かった。


 洞窟に着くと、見張りは居ないようで、静まりかえっていた。どうやら、ラットヴェンは約束を守り、ゴブリン達を説得してくれたようだ。

 抵抗無く奥の部屋までたどり着くと、両扉の前で、まず事前準備にフライキャッチャーがレジスタンスの魔法を全員に掛け、ジゼルがマジックウェポンをバロンの斧に掛けた。


 魔法の準備が終わると、一行は両扉を開けて中に入っていった。扉の向こうは下り階段になっていて、それを下りると天然の洞窟が広がっていた。洞窟の天井は低く、あちこちに鍾乳石や石筍があった。

 一行は洞窟中につーんと酸のいがらっぽい匂いを感じた。また、ランタンの明かりが届くぎりぎりの所に明かりを反射して金や銀に輝く物があり、さらにその奥の闇の中に何かが動いたように感じた。

 すると、突然闇の中から一筋の水流がバロンを襲った。とっさに盾で防いだものの、それを浴びたバロンは焼け付くような痛みを感じた。

 水流の飛んで来た方向を見ると、空中に小さな黒い竜が浮かんでいた。黒竜は共通語で、しゃべった。

 ノークの酸で体がしゅうしゅう溶けるのは、どんな気持ちだい?ノークはいい気持ちだねぇ。

 竜に気づいた一行は、ジェラードは弓を射て、ジゼルはマジックミサイルワンドを使い、竜にダメージを与えた。
 フライキャッチャーは呪文でバロンの傷を治し、バロンは竜に向かって突撃して行ったが、その攻撃は外れた。(下図)

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 竜は空中を後退していき、闇の中に消えた。一行はそれを追って前進したが、視界にとらえるのがやっとだった。

 竜は再びバロンに酸を吐きかけて、バロンはそれをモロに受けた。ジェラードとジゼルは、弓とマジックミサイルで攻撃し、竜にダメージをあたえた。
 フライキャッチャーは前進したが何もできず、バロンは竜に斬りかかり、命中したものの当たりは浅く、ダメージは軽微だった。

 竜は洞窟の奥に追いつめられた形となったので、かすめ飛び攻撃で強行突破を行い、後ろに回ろうとした。
 それに対して、バロンの機会攻撃は外れ、その後ろにいたフライキャッチャーに竜が噛みつこうとしたところ、盲滅法に振り回したメイスが命中して、それがクリティカルヒットになり、竜は地面に落ちた。(下図)

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 大団円

 竜を倒した後、洞窟を捜索すると、竜のため込んだ財宝を見つけたので、持てるだけを持ち出し、竜の死体を証拠として持ち帰ることにした。

 ジゼルは、両扉にあった文字の隣に「わるいりゅうしす」と書いて、ゴブリンにメッセージを残していた。


 “塚ふもと”村へは、途中何事もなく帰り着くことができて、一行は証拠のドラゴンの死体をマリーと金貸しのアルヴェルに見せて、任務完了を報告した。

 最初アルヴェルは、ドラゴンの死体を見て「このヘンテコなトカゲは何だ?」という顔をしていたが、ジゼルの説明を聞き、納得したようだった。

 その夜、“塚ふもとの宿”では、祝宴が開かれて、主賓である一行達は、村中の人々から賞賛と、杯を受けることになった。


 その後、一行はゴブリンが再び悪さをしないかの監視を兼ねて、10日ほど村に滞在し、その間に修行を行いレベルアップした。

 滞在している間、一行は村人からジェラード殿、ジゼル殿などの敬称で呼ばれ、手厚いもてなしを受けた。残念ながら村にはバードがいなかったので、彼らの活躍が歌になることはなかったが。

 そして、もう大丈夫だろうとの確信をが持てた頃、一行はまた新たな冒険を求めて旅立って行ったのだった。


 <「鬼哭き穴に潜む罠」終わり>


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 マスターの声

 ついに、「鬼哭き穴に潜む罠」のシナリオを完了しました。

 セッション数4回、総プレイ時間は16時間ほどでした。

 このプレイレポートを書くにあたり、ICレコーダーを聞き直してみると、だいぶマスタリングのミスに気づきました。

 特に今回、プレイヤーへ真相を明かす際に出した、ゴブリンのまじない師ラットヴェンの出し方には問題がありました。
 どう考えても、あのタイミングで現れるのは非常に不自然で早すぎました。どうせ出すなら、キャラクター達が村に帰り、ゴブリン退治の祝宴が終わった後、夜中にこっそりとやってくる方がより自然な展開でしょう。
 アドリブとはいえ、次の機会には気を付けたいと思うところでした。

 また、これまでのレポートとは異なり、このキャラ達の冒険は現在も継続中で、まだまだ続いていきます。

 ご縁があれば、また次のプレイレポートでお会いしましょう。

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Comments

プレイヤーのlockです。
正直、1レベルキャラでドラゴン退治とは、予想もしませんでした。幸いラッキーヒットで退治できたのでよかったものの、ロスキャラを覚悟していました。

ところで、以前話していた、blogを始めました。
アドレスはhttp://blog.goo.ne.jp/gray_sage

です。今後もよろしく。

Posted by: lock | November 06, 2007 at 01:01 PM

 lockさん、こんにちは。コメントありがとうございます。

 Blog見ました。リンクを張りたいと思いますので、ご了承ください。
 また、関連する内容の時に時々コメントやトラックバックを入れさせていただきたいと思います。


Posted by: Ryofu | November 10, 2007 at 05:23 PM

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Tracked on October 31, 2007 at 02:27 PM

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